曰記

曰記

2008年6月23日

名古屋大学に退職願を提出した。7月31日付けで退職し、8月1日より 東京大学情報基盤センターの特任講師となる。任期は5年弱。

わざわざ任期無しのポストから任期つきのポストに移る理由は二つある。 一つは、自分はやはり計算屋としてのアイデンティティを持ちたいということ。 豊富な計算資源を使って、大きな計算をしたい。そのためには東京大学情報基盤センターは 理想的な場所であろう。

もう一つは、自分に喝を入れるため。 名古屋大学の研究環境はほぼ最高に近いもので、腰をすえていろんなものに 取り組むことができた。しかし、僕にとってこの環境はちょっと良過ぎたかもしれない。 自分の実力を鑑みるに、PD期間を経ずに任期無しの助教となったことは幸運以外の何者でもないと 自覚していたつもりだが、どこかに「これで将来は安泰」という甘えがあったのではないか、 もっと頑張れたはずではないかと思う(僕でない誰かがこのポストについていたらもっと成果を上げていたのではないか?)。

同じことは今度のポストでも言えるかもしれないが、とりあえず期間が決まっている プロジェクトの中で、ある程度のプレッシャーの下に研究に打ち込むのは、基本的に怠け者である 自分にとってプラスになろう。

というわけで、異動後もよろしくお願いいたします>関係者各位